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12月

異業種からIT分野へ転職するにあたって

ITエンジニアに転職しようとする際、他の種類のエンジニアからの転職であれば、前職の経験をセールスポイントとして生かすのは当然の手段である。例えば、ソフトウェア開発だけでなくハードウェアにも関わることがある組み込み系エンジニアでの経験は、事業全体のシステム構築を行うシステムエンジニアへの転職に大きく寄与するため、面接の際などに自信を持って主張できる長所とすることができる。

一方で、全くの異業種からITエンジニアに転職する場合、前職の経験は役に立たないからとアピールしないケースが多い。実際にIT分野と結びつかない業種であれば、そこでの経験はITエンジニアとしての業務に寄与する可能性は低いと考えられる。また強力なセールスポイントになるにも関わらず、その有用性に気付けなかった結果、上手く採用にまでこぎつけられないケースも多々ある。具体的には、マネジメントに関わる経験などがそうである。IT業界では管理職は常に人材不足であるため、簡単なものであっても前職でマネジメントを経験した人材は厚遇される。

「ITエンジニア=技術職」という図式は不変だが、事業を推進する以上はその統括・管理部門は必須である。転職に関して言えば、IT業界では非常に優れた実務系スキルを持った人材よりも、管理スキルを持った人材の確保に注力される場合があり、前職でそうした経験を踏んでいれば、それはIT分野の採用面接において大きな武器になってくることは間違い無い。

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